Archive for 11月, 2015
十勝二敗
北海道の十勝に行ってきた。
昨夏に行った時は一面の花と緑でそれはそれは美しかったけれど、今はシーズンオフのせいか客寄せのために町ぐるみ北海道ぐるみで優待券や割引券を大盤振る舞い、ただでさえ東京とはスケールの違う質と量、おかげでものすごくお得な旅となった。
一勝目。
まずは、空港からそのまま広尾町というところへ。この町はシシャモの漁獲高が日本一なのだそうで、今はそのシシャモがまさに旬、珍しいシシャモのお寿司があるのだった。
広々とした静かな漁港。この海は太平洋?日本海?オホーツクではないな。
これがシシャモのお寿司。初めて食べた~!ほんのり甘くて、とろりとしてて、大変美味しゅうございました。
「地元のお酒はありますか?」と訊ねたら、出してくれたのがコレ。う~む、これがかなりの銘酒であった。
二勝目。
地元のパン屋さん。地元産の小麦粉で。焼き立てパンがたくさん。お店もかわいい。
ものすご~く広いお庭で、お日様を浴びながらいただくのもよし。
三勝目。
今回も通った「北の屋台」、加えて「十勝乃長屋」。個性的なお店がずらりと並ぶ。外はどんなに寒くても、中はとても暖かい。どの店に入ろうか、すごく迷ってしまう。いつかは完全制覇したいけれど、無理だなぁ。
地元産の魚に貝にお肉、そして根菜類。どれも美味しい。アブラボウズなんて初めて食べた。
四勝目。
友人のご家族に教えてもらって、名店のお蕎麦屋さんへ。どこまでもまっすぐな道をどこまでもどこまでも行って、なのに道に迷って何もないところをぐるぐるまわって、やっとたどり着いた。
北海道はお蕎麦も美味しい。さすが。蕎麦粉ももちろん地元産。
五勝目。
然別のかんの温泉へ日帰り入浴しに。去年リニューアルされたばかりなのだそう。
つい先日、某TV番組で紹介されていて、行きたいな~、と思っていたのだった。北海道の温泉は、かなりワイルド。大小の浴槽が合計11もある。そのうち4つ入って、熱々にゆであがってしまった。(お風呂の写真は残念ながら撮れませんでした)
六勝目。
友人のご一家とディナー。地元の食材ばかりを使ったたくさんのお料理。シシャモのアヒージョなんていうのもあった。
シカのステーキ、ハスカップソース添え。
これは何でしょう?ごぼうのスティック。ほくほくしててすごく美味しい。それにしても、おなかいっぱい。
七勝目。
ど~ん!これが帯広名物、豚丼~!人それぞれひいきの店があるようです。イメージよりまったくしつこくもこってりでもない。お肉の量は選べる。これは少ないやつ。最後まで美味しく完食!
八勝目。
富良野の「森の時計」というカフェ。「優しい時間」というドラマに出てきたそう。
ドラマを観てなかったのでよくわからないけど、カウンターのお客さんは自分でコーヒー豆をひくんだって。
わぁ~、健さ~ん!
駅を模した店の中は、たくさんの「北の国から」グッズが。五郎さんの「遺言」まで売られているよ~!
九勝目。
十勝岳に向かってゴー。新雪を被った山々が美しい。どれが大雪山?
到着~!途中から雪道になって、十勝岳温泉はすっかり雪景色。
3センチ下も見えない完全不透明なお湯。深さがどのくらいあるのかわからず恐る恐る入湯。温度は38度くらいかな。ドロドロしているかと思ったら、色の割にはサラリとしている。ほんのり鉄の香り。タオルが黄土色に染まる。
露天風呂。お湯は超ぬるい。その上寒い。だって外気は氷点下。そして、私の撮ったこの写真は大変貴重なものであろう。
だって。
男湯の写真はガイドブックやパンフレットに載っているけれど、この露天は男湯とは違う作りになっている女湯で、誰かが入っていたらまず撮れない。その上、この露天に行くには、内湯の湯の中を通って行かねばならず(上の内湯の写真を参照:右奥のドアを開けて外に出るようになっている)、つまり、片手にタオル、片手にカメラ、もちろん裸、そのイデタチ(っていうのかな?)で、底がまったく見えない浴槽を進んで行かねばならず、浴槽の底には岩や段差などが突然あり、脛をぶつけて危うく転ぶところであった。万一カメラを浴槽に落としでもしたら、おじゃんである。そんな危険を冒して撮ったこのショット、お金になるかも?
十勝目。
キタキツネに出会いました~。
車を停めるとすぐそばに寄ってきて、こちらをじっと見上げている。立派なふわふわのしっぽ。ずいぶん人慣れしてるよう。何も貰えないと知ると、悲しそうな目をして去っていった。
□ □ □
さてさて十勝(とかち)にひっかけて、今回の旅を勝ち星十個にまとめてみようと書き始めたのだけれど、帯広美術館の「猫まみれ展」、「白樺」のジンギスカン、バー「Page1」、地元民のソウルフード「インディアン」のカレー、野菜市場の様々な種類のじゃがいもや東京ではあまり見かけない野菜、魚売り場ではもちろん北の魚、カニにイクラ、忘れちゃいけない六花亭等々・・・、勝ち星はまだまだたくさんあって、書ききれない。でも、まあこの辺で。
あ~、楽しかった~、十勝~!
そうそう、二敗は何かって?
今やここだけのばんえい競馬。二戦賭けて、二戦とも賭けた馬は最下位だった。ある意味、すごいよね?
おまけ♡ 友人のご実家の猫。撫でまくって、しばし猫不足解消。
北の国から
帯広の友人からガイドブックが送られてきた。
「秋だから、十勝へ」って、東京でも肌寒くて、もはや冬って感じなんだけど、北海道なんてさらに寒いよね、紅葉なんてとっくに終わってるよね、きっと。
今年の夏は40℃の暑さにやられたけど、それでもやっぱり寒いのは苦手だなぁ。
ガイドブックをパラパラめくってみると、あ~、でも今は美味しそうなものがたくさんある季節なんだなぁ。
ふ~ん、北海道かぁ・・・。
そうこうしているうちに、航空券の2次元コードまでスマホに送られてきた。
顎足つきで、1週間。
私がごねるであろうことをたぶん予想して、温泉にまで連れて行ってくれるらしい。さらに私が寒さに弱いことを知っていて、すかさず、北海道では家の中は24時間25℃となっていて、常にTシャツである、と、メールが来た。
やれやれ。わかった、わかりました。行くよ、行きますよ。
というわけで、明日から北海道に行ってくる。
ビフテキ!
入院していた叔父が退院したようで、快気祝いが送られてきた。
米沢の精肉店からの大変高級そうなステーキ肉である。
ってことは、じゃあ、米沢牛!?すごい、すご~い!
ちゃんと証明書なんてついてる。へぇ~。だけど、よく見ると・・・。
飼育地:北海道???
北海道で飼育した牛を米沢から送ってきたってこと?米沢牛を北海道で飼育したってこと?
しかし、黒毛和牛とは書いてあるけれど、どこにも米沢牛とは書いてない。
じゃあ、米沢牛ではないのか?いったい、どういうことなのであろうか?
ずいぶん前に、近所の肉屋さんですき焼き用の肉を買おうとして、国産牛と和牛ってどうちがうの?って訊いたら、それは教えてもらってよ~くわかったんだけど、じゃあ、これは・・・?
ラグビーのワールドカップを観てて、日本代表に外国人がたくさんいて、え?この人たち日本代表なの?って思ったけど、インタビューではその人は普通の日本語で、逆に見かけは日本人みたいな監督は英語しかしゃべらなくて、なんじゃ、そりゃ?って思ったときと似ている?
あるいは、都道府県対抗である高校野球の甲子園大会で、青森の方の選手がインタビューで関西弁だったときのような感じ?
自分で例えておいてナンだけど、例えがむちゃくちゃで、ますますわからん。
ま、いずれにしてもすっごく美味しかったので、良しとしよう・・・。
長く続いている咳風邪
ひどい風邪をひいてしまい、まるまる1週間引きこもり、土踏まず。
外はとてもいいお天気で気持ちのよさそうな日が続いていたのに、一度医者に行ったきり、ずっと寝込んでいた。
イガイガの喉に気持ちいいかと「百薬の長」などと言い訳をしてビールを飲んでみたが、なんだかプラスティックのような変な味がして、ビール好きの私がビールを美味しく感じないというのは、相当の重症である。
薬のせいか朦朧として、本を読む気にも取り溜めていた映画を観る気にもならず、ただただぼんやり。
でもなんか頭を使わなくてもいいようなのをBGM代わりに流しておこう、なんてDVDを物色して、アニメの「アルプスの少女ハイジ」を観始めた。
観ているうちに心地よくなり、結末なんてものすごくよく知っているのに、結末まで観なくては気が済まなくなり、結局引きこもりの間、13巻の全話を観てしまった。
アニメとはいえ山の牧場のお花畑を観てたせいか、おかげで少しは良くなって、そうなると少し前向きになり、私もアルムの山へ行ってみたいな~、なんてほのぼのとした気分で考えた。
調べてみたらほんとにお話通りの場所があって、だけどメルヘンチックなテーマパークみたいじゃやだな、と思ってさらに調べてみると、そこはスイス、ちゃんと大人が楽しめるようになっており、トレッキングコースも整備されているのであった。
へぇ~、すごく良さそう、ちょっと本気で考えてみよっかな。
しかし、外国の山って温泉がないんだよね~、ハイジの食べてたチーズとパンだって、いくらおいしそうでもそうそう毎日じゃ飽きるんじゃね?だいたい搾りたてのヤギの乳ってあんなにゴクゴク飲んでお腹壊れないのか?ここはやっぱりワインだろ?などと思い始めた私は、全快が近い証拠である。
よかった。クララも歩けるようになったし、私も明日は大丈夫。
古町界隈
夫の仕事のアシストで、新潟に行ってきた。
夫の実家が新潟にあるということもあって、ふだん新潟に行くときは実家に泊めてもらうのだけれど、仕事が早朝ということと現場が駅周辺ということで、また、新潟の居酒屋にも興味津々なのもあって、前日から前のり、その晩は駅近くのホテルに泊まった。
さっそく古町という飲み屋が集まる界隈を明るいうちから散策。
万代橋からの夕暮れ。こちらは川上。
こっちは川下側、その先は日本海。
老舗の高級割烹店。鍋茶屋。
このあたり、老舗が連なる。
芸妓さん、ご出勤。新潟芸者さん、今なおご健在。
別の路地には、居酒屋や寿司屋がずらりと並ぶ。あ~、どこに入ろう?
あれこれ覗いて、吉田類、太田和彦の両氏がおすすめのここにしました。
すじこの味噌漬け、激旨!お酒が進む~。
鳥のから揚げや餃子なんてメニューもあったけど、せっかくなので地元の魚料理を注文。飲んだお酒は新潟の銘酒、〆張鶴に鶴齢。どれもこれも美味しかった~。
こうして新潟の夜は更けていったとさ。めでたし、めでたし。
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